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2020.05.09

資金計画の落とし穴

さて、住まいづくりに最も重要な資金計画についてお話します。 あなたは、資金計画の「落とし穴」を理解していますか? 落とし穴に落ちてる人のイラスト       【落とし穴1:子供の人数】 三人家族がくつろいでいるイラスト たとえば同じ400万円の年収の家庭でも 「子供が一人」と「子供が三人」では事情が異なります。   将来、かかってくる生活費・教育費の負担がまったく違うのに 資金計画の計算式では、子供の人数を考慮しないで、年収だけをもとに 「建てることが出来る家の価格」をはじきだしてしまいます。   今はお子さんが幼稚園や小学校の低学年で、教育費がさほどかかってないので 気が付かないかもしれませんが、中学生や高校生になれば一人か三人かでは 歴然とした差が出ます。   そのことを考慮しなくてはいけません。   はっきりとした金額に表すのは難しいですが、少なくとも、同じ年収でも 子供の人数によって資金計画は大きく違うということを意識してください。     【落とし穴2:ご夫婦での合算】 男女がお金を持っているイラスト ご主人の年収だけだと希望する金額を借りることができない場合、 奥さんの収入の合算を勧められることがあります。   「ああ、そういういい方法がありましたか。気が付かなかったよ。」   と喜んではいけません。   借入額を増やすことはできますが、 この返済計画は「奥さんがずっと働く」ということが前提になるのです。   奥さんが将来的にもずっと働ける保証はありますか? お子さんがいて正社員は難しいとなると パート収入で「毎月3~4万円ぐらい」の負担ができるくらいに考えたほうが安全です。   そもそも、合算までして、ご主人の年収だけでは建てられない家を手に入れようとする発想は、 もうスタート地点から無理が始まっています。   ハウスメーカーの営業マンは、合算にもっていこうとします。   なぜなら、借入額が多くなれば、高額の家を契約できるからです。 合算をすることは、間違いとは言いませんが、 毎月3~4万円の合算として資金計画を進めてください。     【落とし穴3:一見、得に見える金利】 銀行マンのイラスト 「住宅ローンの審査書を出して、審査が通ればお貸しします。」 などと、ちょっともったいぶる銀行ですが、実はお金を貸したくて仕方がないのです。   家を建てるサラリーマンほどいいお客さんはいませんからね。 だって、土地、建物の担保がある、信用力のある会社にある程度の年数勤続している ローンの返済は給与天引き。   返済できなくなったら 最後には担保を付けた土地・建物を取り上げるだけで、銀行のリスクはほとんどありません。   あなたが 「この支払額だと月々の支払計画額を超えてしまうなぁ…もうすこし月々の返済額が抑えられればいいんだけど。」 なんて困った顔をしようものなら、少しでも当初の支払いが楽な方法を勧めてきます。   住宅購入時の返済額を下げるためだけの、当初の負担が少ないローンは要注意です。   あなたが何年後かにローンの返済額が上がって四苦八苦しようが、 家庭が崩壊しようが、そんなことは銀行には関係がないのです。   くれぐれも変動型や固定型の住宅ローンのしくみや メリット・デメリットについて勉強しておく必要があります。   または、住宅ローンの確かな知識を持った住宅会社に相談すべきですね。